長井市市勢要覧2024 電子ブック
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肥沃な土地から生まれる農産品のほか、伝統の技を生かした加工品・土産品づくりも盛ん梨郷道路の開通に伴い    新たな産業団地を整備清らかな水と肥沃な土壌寒暖差を農業に生かす生産量日本一のけん玉は競技用ならではの精密なつくり令和6年3月に、新潟山形南部連絡道路が長井市今泉地区まで開通しました。これにより、高速道路網とつながり首都圏等からのアクセスが向上しました。現在、長井市今泉地内に、新たな産業団地「長井南産業団地」の整備が進んでいます。製造業をはじめ様々な業種の企業誘致を行うとともに、市内企業の事業拡大・集積の受け皿として、活用が期待されています。市の中央部に朝日山系を源とする置賜野川、南部には吾妻山系を源流とする最上川、飯豊山系を源とする置賜白川が合流している「水」の豊かな土地の長井市。源流の清らかな水を生かした水稲栽培が盛んで、米を基幹作物とし、野菜、果樹、畜産等を組み合わせた農業生産が展開されています。お米以外にも、全国に先駆けて栽培されている新野菜「行者菜」の生産が盛んで、作付面積、生産者共に年々増加しています。さらに、米沢牛の生産地のひとつでもあり、畜産農家のたゆまぬ努力によりおいしい米沢牛が生産されています。長井市は「競技用けん玉」の生産量日本一。民芸品と異なり1ミリの誤差も許されないほど厳しい規定があり、その精密な技術力はものづくりのまちならでは。けん玉でまちを元気にしようと、平成26年度に「長井けん玉のふる里プロジェクト事業」がスタート。令和2年度には、市民からの強い要望によりけん玉を長井市の市技に制定しました。まちなかには、いつでも誰でも気軽に楽しくけん玉を体験できる施設「けん玉ひろばSPIKe(スパイク)」があります。年に1度「長井市民けん玉大会」が開催されるなど、けん玉は長井市の文化として、年代を問わず市民に親しまれている貴重な資源です。Nagai City Guide 2024       行者菜かつて修験者が荒修行の際、精力をつけるために食べたとされる希少な山菜「行者にんにく」を、より手軽に食べることができるように開発された、新しい野菜です。滋養強壮によく、ビタミン類も豊富な行者菜は、餃子や炒め物のほか、和洋を問わず幅広い料理に使えます。長井市民けん玉大会さまざまな年代の市民が参加し、熱戦が繰り広げられます地酒・クラフトビール長井市の清涼な水とおいしいお米を使い、じっくりと手間ひまをかけて仕上げられた自慢の日本酒は、種類と味も豊富。自家栽培のホップと美味しい水を使用し、ひょう(別名 スベリヒユ)などの地元食材を副原料に作られるクラフトビールも人気です。肥沃な土地から良質な米が生まれますけん玉「競技用けん玉の生産量日本一」で有名な長井市のけん玉は、昭和48年頃にコマやダルマ落としなどの木地玩具を作り始めたのが発端です。原木の加工から玉の塗装、穴の加工まで、職人の高度で洗練された技によって、見事な競技用けん玉が作り出されています。19

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