長井市で西瓜(すいか)をつくってみませんか?
長井市での西瓜生産は50年以上も前から行われています!
東北でも有数の産地で、市場からの需要が多く、ブランド価値の高いものとなっています。
現在はベテラン農家さんが中心となって生産しており、米生産のほか、りんご、ラ・フランス、さくらんぼの果樹栽培と西瓜栽培を合わせた“複合経営”が多いのが特徴です。
長井の西瓜の特徴ってなに?
澄んだ空気ときれいな水、水はけのよい土壌で、朝晩の寒暖差が大きい環境で育てられ、“幻の西瓜”と呼ばれることもあるほど、鮮やかな赤色で、甘くシャリシャリの果肉が楽しめるのが長井の西瓜の特徴です。
※「伊佐沢すいか」や「あやめ郷西瓜」で有名です
長井の西瓜産地ってどんなところ?
西瓜は農作物の中でも収益性の高い品目のひとつに数えられ、本市では『あやめ郷西瓜部会』に所属するベテラン農家さんたち(栽培すること、なんと50年以上!)が中心となり、「伊佐沢地区」で生産しています。
主な経営スタイルは、「西瓜と米」や「西瓜と果樹」などの複合経営となっており、米、野菜、果樹といった多くの品目を栽培できる土壌となっています。
あやめ郷西瓜部会ってどんな組織?
JA山形おきたまに属する部会のひとつで、伊佐沢地区を中心に点在する西瓜農家が集まって組織され、昭和63年に「あやめ郷西瓜」を商標登録され、「あやめ郷西瓜部会」と改名しました。令和6年で発足から約54年、長井地区の西瓜生産の礎となり活動しています。
「あやめ郷西瓜部会」の紹介 (PDFファイル: 322.4KB)
『すいか応援隊』があなたを応援します!
近年の少子高齢化や人口減少により、農業の担い手となる人材確保が全国的な問題となっています。この問題は本市においても深刻で、高齢化に伴う生産者や生産量の減少など、様々な課題に直面しています。
特に、本市の西瓜農家さんたちの平均年齢が70歳を超え、これまで培ってきた技術やノウハウが誰にも受け継がれず、産地自体が無くなってしまうかもしれません。
そこで、新規栽培者の確保や安定的な生産、ブランドの維持などの課題解決に向けて、関係機関が連携し活動を行うためのチーム『すいか応援隊』を結成しました!
すいか応援隊(フロー図) (PDFファイル: 774.7KB)
『すいか応援隊』の活動イメージ
すいか応援隊は『 長井市農林課・ JA 山形おきたま・西置賜農業技術普及課』で構成し、現場指導や各種支援などを関係機関で連携・共有することで、栽培に興味がある方に向けて、「興味がある・・・から実際の栽培まで」のステップをていねいにお手伝いするものです!
※自家用の栽培ではなく、販売用に栽培する方への支援活動です
すいか研修プログラムについて
実際に西瓜の栽培をはじめてもらうにあたって、下記の研修ステップを考えています。
【ステップ1】圃場見学会(6~7月)
実際に西瓜の栽培がされている現場を見学していただくほか、生産者の“生の声”を聴いたり、すいか応援隊からの説明を受けていただきます。
【ステップ2】個別相談会(11月~)
西瓜生産への興味や意欲が高まった方向けに、自身の栽培イメージを掴んでいただくため、より具体的な説明や相談ができる場を設けます。
【ステップ3】すいか研修(春~)
イメージや計画が定まってきたら、ベテラン農家さんが実際に生産する現場で、栽培に関する知識や技術を習得していただくとともに、将来に向けた仲間づくりを行います。
すいか研修プログラム(イメージ図) (PDFファイル: 692.0KB)
成功の鍵は「3つの壁」を乗り越えること⁉
西瓜の栽培においては以下の『3つの壁』をいかに乗り越えるかが鍵となります。
1.栽培の流れがわかる!
作ったことがないもをいきなり作れと言われても、ノウハウが無ければ大変難しいものです。まずは「栽培のイメージ」を掴み、『今、何をやるべきか』『次にどんなことが必要か』という流れを把握することが大切です。
2.自分で栽培し収穫できる
生産現場において、栽培状況を“見て”、農家さんの話を“聴いて”、指導を“受ける”ことで、基本的な栽培に関する技術を習得することができます。あとは、実際に自分で栽培して収穫し、経験値を積んでいくことが必要です。
3.収量を最大化!
自分で栽培して、収穫して、出荷する。ここまでくれば自立して栽培に取り組むことはできますが、一定の所得につなげるためには安定した“収量(収穫量)”が必要です。ここまで経験した技術とノウハウから要点を掴み、少しずつ収量を最大化していくことで、自身の目指す姿(=すいか生産者)へ近づいていきます。
すいか栽培「成功の鍵」 (PDFファイル: 275.3KB)
ブランドの維持、そして、技術を未来へ・・・
本市の西瓜生産者の高齢化は顕著で、生産者の大半が70~80歳の方であるため、このままでは、今後10年程度のうちに産地の維持が困難になると推測しています。
このような状況から、“幻になりつつある西瓜”を守っていくため、そして、50年以上の歴史がある西瓜産地を守るため、すいか応援隊と地域の生産組織とが連携し、これからの生産を担う新たな人材の確保と育成を図っていきたいと考えています。
ベテラン農家さんが培ってきた確かな技術と栽培のノウハウを学び、『技術の継承』や『産地の維持』のため、ぜひ一緒にすいかの栽培をしてみませんか?
充実したネットワークから未来へ (PDFファイル: 498.3KB)
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更新日:2024年03月14日