長井の心育成プロジェクト Produced by ふるさと長井会・鈴木勉氏講演会

「長井の心育成プロジェクト Produced byふるさと長井会」が12月1日、長井小学校6年生と致芳小学校5・6年生を対象にそれぞれの小学校で行われました。

この取り組みは、ふるさと長井会(※1)教育部会が主催し、昨年度はスーパーコンピューター「京」に関する講演を長井の中高生を対象に開催していただいています。 

今回は、星薬科大学薬物依存研究室の特任教授・名誉教授、ふるさと長井会教育部会部会長の鈴木勉さん(寺泉出身、※2)に、「世界に飛び出そう!」という題名で講師をしていただきました。

 

 

 

鈴木さんは、自身のこれまでの歩み・経験を紹介しながら、「中学の頃から、化学が好きで、病院に行くと白衣を着た薬剤師や、臨床検査技師に憧れたことがきっかけで医療の分野に進んだ。大学は、星薬科大学に進み新聞配達をしながら勉強した。何かをやりたいと思ったときに、経済的な理由なども有るかと思うが、それを乗り越える手段はたくさんある。それを見出して、自分の思い・夢をかなえてほしい」と児童たちにメッセージを送りました。

また、「私は、薬がどういう風にきくか、何にきくかを調べる仕事をしていた。人と人とのつながりの中で、人の役に立つ薬の2つを、共同で世の中に出すことができた。新しい薬は、何千何万という人を助けることができるので、とてもハッピー。人のつながりは本当に大切」の夢をかなえる醍醐味や、危ない薬についての危険性について説明し、 「1.人との出会いを大切に、そしてそれを生かしてほしい」  「2. チャンスを見極めて、しっかりつかんで、それを育ててほしい」  「3.薬を崩して吸う、炙りで吸う、たばこの様に吸うなどは絶対にやっちゃいけない、そういうところに近寄らない、勇気をもってNoといえるようになってほしい」の3つを児童たちにつたえました。児童たちも、世界で活躍する鈴木さんの話に、しっかりと耳を傾けていました。

(※1)ふるさと長井会は、首都圏などに住んでいる長井市出身者などで構成された会です。総務・広報部会、青年部会、産業部会、子育て・教育部会、観光・移住部会の5つの部会に分かれ、それぞれの分野から長井市を応援する取り組みを行っていだたいています。ふるさと長井会についてはこちら(タブロイド版広報あやめRePo46号)もご覧ください。

 

(※2)鈴木勉さんは、1972年星薬科大学薬学部衛生薬学科を卒業後,同大学大学院薬学研究科修士課程・博士課程、同大学助手、講師、助教授を経て、99年から15年まで,同大学薬品毒性学教室の教授として教育に尽力されました.その間,薬物依存の研究で多くの研究成果を出され、一方で医療用麻薬の正しい理解と適正な使用の普及に努められました.また、厚生労働省薬事・食品衛生審議会指定薬物部会長や,WHO世界保健機関の薬物依存専門委員会の委員などを務められ,依存性薬物の専門家として国内外において薬事行政の充実に貢献されています。