不伐の森と市民の活動
不伐の森に親しむ会
「不伐の森の理念をもう一度考え、私たちがやれることを進めていきませんか。森に遊び、汗をかき、語り合いませんか。そこから、私たちのこれからのあり方、ふるさとの姿がみえてくるような気がします」の趣旨に賛同したボランティアの方々により、「不伐の森に親しむ会」が平成12年7月1日発足しました。不伐の森条例が制定されて11年目のことでした。
最初の事業は、平成12年10月14日~15日、「不伐の森交流事業2000」で44名の参加者と14名のスタッフにより行われ、不伐の森の散策やゲームで森に親しみ、下刈り・枝打ち作業を行い、講演やフォーラムディスカッションにより、森との共生や里山を活用した地域づくりについて話し合いが行われました。
その後、大石沼のもみじの樹生回復調査や大石の名物凍み豆腐づくり、湿原化しつつある大石沼の再生作業も行われています。不伐の森の中にある山形工科短期大学校の学生や県外からも参加し、現在も年4回のボランティア活動が行われている。


伊佐沢地区のナショナル・トラスト運動
不伐の森の御膝元の伊佐沢地区では、伊佐沢地域振興会が集落の環境と安全を守るため「山土採取に反対し、里山の緑と大地を守る伊佐沢宣言」が行われました。
これ以上の新たな山土採取区域の増大に、地域住民は、一致協力して反対します。現行の山土採取についても、期間の延長、区域の拡大に反対します。
山土採取を目的とした山林の売買、林地開発について、地区住民は一致協力し未然に防止します。
すでに山土が採取され荒廃している跡地について、地域住民は、一致協力して緑を植栽し、景観の復元を進めます。
建設資材等のリサイクル施設を設置するという計画を知り、伊佐沢地域振興会が地権者の説得にあたり、その計画地を会員有志の出資により買収し、未然に防止を行っています。また、硬い岩盤がむき出しとなり、草木が一本も生えない山土採取跡地を嘆き、緑に復元しようと立ち上がり、ブナやどんぐりの植林を行い緑に復元する活動も行われる等、積極的な活動が展開されています。


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更新日:2018年03月27日