不伐の森条例の意義と整備構想
不伐の森条例の意義
不伐の森は、緑を大切にする長井市や市民の強い意志を示し、その精神を全世界に広めたいと願っています。指定された森は、永久に森として保存され育まれます。やがてその森は、市民と森との歴史を刻み込み、緑のシンボルとして大きく成長し、巨木の森となっていくことを願っています。
不伐の森が条例化されたことにより、市民は緑や環境に対し真剣に考え責任を持つということを宣言したものです。この条例があることにより、長井市のまちづくりを進める中で必ず議論され、不伐の森の精神が活かされることとなります。
首長や議員が代わり住んでいる市民が変わっても、不伐の森条例がある限り、その精神は引き継がれ続けるのです。人間が森や自然・環境とどう向き合い共生すべきかは、永遠のテーマです。そのことを不伐の森とともに考えていきたいと思っています。
樹齢数千年の巨木を見たとき、人々は何を感じるでしょう。その膨大な時の流れと巨木が物語る歴史の重さに、誰もが圧倒されると思います。
不伐の森の整備構想
不伐の森は、20.3ヘクタールの市有林で林業生産用に植林した人工林の杉・赤松・唐松の森や、薪炭林として利用し天然更新された楢の森、そして市や県の植樹祭で記念植樹したキハダやケヤキ・ブナの森があります。それぞれの森を適正に管理し、巨木の森となるよう保存します。

人工林の森
人工林として植栽した杉・唐松・ケヤキ・赤松・ブナ・キハダは、適正な施業のもとに育林を行い保存します。
天然林の森
天然林の楢の森は、自然植生に近い形で適度の間伐や下層木の除去等行い、楢の森として保存します。
自然植生の森
楢の森の一部を非施業とし、自然植生のまま保存し森の神秘を見つめ保存します。(森としての機能に問題が生じるおそれがある場合は、適正な施業を行います)
樹木や動植物を調査し保存
各時代の植生分布等を調査し、森の変化を記録し、間伐材や枯損木等の活用を図ります。
不伐の森との市民交流と普及
市民参加による育林、記念事業によるタイムカプセル、巨木の苗木(長寿の樹)プレゼント、巨木の名付け親制度、不伐の森の会員制度等により不伐の森との交流及び普及を図ります。
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更新日:2018年03月27日