リチウム蓄電池等の廃棄物処理にはご注意を‼
9月~12月の4か月間は、「リチウムイオン電池による火災防止強化キャンペーン」期間です。
特に、11月は「リチウムイオン電池による火災防止月間」です。
リチウムイオン電池は小型で軽量、エネルギー効率が高く、経済性に優れていることから様々な身の回りの製品に普及しています。
一方で、近年の「リチウムイオン電池搭載製品」の需要増加や多様化の影響により、事故も年々増加傾向にあります。
廃棄物処理施設や収集運搬車両等におけるリチウム蓄電池及びリチウム蓄電池を使用した製品に起因する火災事故等は、令和5年度には、全国の市町村において8,543件発生しており深刻な課題となっています。製品別では「モバイルバッテリー」の事故が最も多く、令和6年は令和4年比で2倍以上増加している状況です。

■発火の多い発生品目
・モバイルバッテリー
・加熱式たばこ
・コードレス掃除機
・スマートフォン
・電気かみそり
等があります。小型で安価なものや表面がプラスチックのものが多い傾向にあります。
本市においては、ごみ収集車の発火事故は発生しておりませんが、置賜広域事務組合長井クリーンセンターの粗大ごみ処理施設において、令和6年度の実績で、発火が2回、発煙が20回発生しており、うち蓄電池によると思われるものが14回となっております。発火事故は人命にかかわるだけでなく、施設の損傷により、市民生活にも重大な影響を及ぼしかねないものです。
リチウム蓄電池等の分別回収及び適正処理を徹底が必要です。
発火のメカニズムは、リチウムイオン電池等がごみ収集車やごみ処理施設の破砕機等で衝撃が加わった際に発火し、大規模な火災事故につながるケースです。そのため、市民の皆さんの適切な分別排出が重要です。

■本市で進める回収方法
(1)製造事業者等の自主回収
(2)協力店での回収
一般社団法人JBRCの回収協力店での回収
(3)ごみ収集所による分別回収
他の有害ごみと分けて、有害ごみの日に出してください。
(4)小型家電回収
市では4月、8月、12月に小型家電回収を行っています。
(5)充電式電池回収
リサイクルマークの記載のある電池類は市民課市民生活室(7番窓口)までお持ください。
有害ごみとして出す場合の注意
充電式電池単体もしくは充電式電池が取り出せない製品は、他の有害ごみとは分けて、地区名や氏名を記入した無色透明な袋に入れて出してください。
【充電式電池が取り出せない製品例】
・加熱式タバコ
・充電式電動歯ブラシ
・スマートフォン
・モバイルバッテリー
・充電式電気シェーバー
・コードレス掃除機
・電動工具
・ハンディファン
・電動式玩具
・作業服用ファン
安全なごみ収集のため、分別ルールを守って正しく処理しましょう。
【参考】リチウム蓄電池の発火メカニズム
破砕機等で外部からの力が加わり、電池が変形することで正極と負極を隔てるセパレータが破損し、正極と負極が直接つながってしまうことで、急激な温度上昇により電解液等が熱暴走することがあります。その後、可燃性ガスを含む分解生成ガスが破損箇所から火炎と共に噴出します。
また、電池単体では発火しない場合でも、破損箇所などから可燃性の溶剤やガスが噴出すると、外部に発火源(例えば、破砕機付近で生じる火花など)があった場合に、引火してしまう可能性があります。特に、充電状態が高いリチウム蓄電池は、充電状態が低いリチウム蓄電池に比べて、衝撃が加わった際に激しく発火する傾向にあります。不要になったリチウム蓄電池は充電を使い切って廃棄することが火災事故防止に効果的を言われています。
〇環境省リチウムイオン電池特設サイト(https://lithium.env.go.jp/recycle/waste/lithium_1/index.html)
〇環境省HP(リチウムイオン電池関係)(https://www.env.go.jp/recycle/waste/lithium_1/index.html)
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更新日:2025年09月18日