祝瓶山の状況とご紹介(角楢吊橋~周回登山コース)

祝瓶山モルゲンロート

急峻でピラミダルな山容が美しく、「東北のマッターホルン」の異名を持つ祝瓶山(いわいがめやま・標高1417m)。日本三百名山、東北百名山、やまがた百名山に選定されている名峰です。

ここでは、野川本流に架かる角楢吊橋から祝瓶山へ向かう登山道について紹介します。

なお、桑住平から祝瓶山に直登する尾根での下山は滑落・落石の可能性があり危険です。下山の際は赤鼻経由の登山道をご使用ください。

登山道の紹介

角楢吊橋を渡ると、1時間ほどは沢付近の標高差の少ない道が続きます。ユキツバキの群生する、ブナを中心とした原生林です。

途中、ロープが設置された斜面のトラバースや、土砂崩落箇所の迂回路があるので注意して進みます。

祝瓶山ロープ場

【ロープの張られた斜面】

土砂崩落箇所の迂回路

【土砂崩落箇所の迂回路】(R6.10現在)

祝瓶山に直登する尾根と、赤鼻から大朝日岳へ続く縦走路の分岐が桑住平です。広々とした休憩適地で、険しい登りに向けて準備を整えましょう。

桑住平の分岐

【祝瓶山と赤鼻の分岐】

桑住平

【桑住平】

桑住平から沢を幾つか渡渉すると尾根に取り付き、ここからは急登が始まります。標高870mほどの場所では、馬の背と呼ばれるヤセ尾根ながら平坦で展望のきく休憩適地があります。

祝瓶山の渡渉箇所

【渡渉箇所】

祝瓶山の馬の背

【馬の背】

尾根はひたすら登りが続きますが、見晴らしが良く高度感のある登山を楽しめます。

また、祝瓶山の登山道には、自生する地域の少ないヒメサユリが咲きます。6月下旬ごろに見ごろを迎え、可憐な姿を見せます。景色や花の美しさに癒されながら、雄大な山頂を目指しましょう。

ヒメサユリ

【貴重なヒメサユリが咲きます】

祝瓶山中腹からの山容

【威容を誇る祝瓶山】

祝瓶山の岩場

【険しい岩場】

標高約1,350mまで登ると岩場の斜面をトラバースする場所があり、その先には補助ロープの張られた最後の急峻な登りが待っています。ここを登りきると山頂に到着します。

岩場のトラバース

【岩場の斜面をトラバース】

祝瓶山山頂付近の急登

【急登を登り山頂へ】

二等三角点「祝瓶山」のある山頂はそれなりに広さがあり、昼休憩にも適しています。

山頂からは360°のパノラマで、北には大朝日岳を中心に朝日連峰、南には飯豊連峰、他にも吾妻連峰や新潟の山々、木地山ダム含む長井市内など、非常に豊かな景色を望めます。

祝瓶山から望む朝日連峰

【山頂から望む朝日連峰】

祝瓶山山頂

【祝瓶山山頂】

祝瓶山から望む木地山ダム

【山頂から望む木地山ダムと吾妻連峰】

紅葉の様子

【紅葉時】

紅葉時期の様子

【紅葉時】

下山は赤鼻を経由する登山道で下ります。山頂から小国町側へ下る鈴振尾根を10分ほど歩くと分岐があり、右折して赤鼻へ向かいます。樹林帯に入るまでは見晴らしが良く、周囲の山々を見渡せます。赤鼻の手前は標高差80mほどの登り返しがあります。

赤鼻から桑住平までの下りは前半が鎖場のある急な道ですが、次第に緩やかになっていきます。桑住平からは行きに歩いた道で戻ります。角楢吊橋を渡れば間もなく祝瓶山荘に到着です。

赤鼻から望む祝瓶山

【赤鼻から望む祝瓶山】

赤鼻から桑住平への下山路

【赤鼻から桑住平の鎖場】

祝瓶山は上り・下りともに3時間30分程度の行程を要し、峻険な岩稜登りもある中~上級のコースですが、長井市側からは秀麗な山容を望みながらの登山を体験できます。

登山に十分な体力や技術を獲得した際には、ぜひ長井市からの祝瓶山登山にお越しください。

アクセスについての情報はこちら

角楢吊橋までのアクセスについてはこちらをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

観光文化交流課 観光文化交流室(観光担当)

〒993-8601
山形県長井市栄町1番1号
電話番号:0238-82-8017 ファックス:0238-87-3369


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