ながい食育通信vol.5~菜なポートへ食育インタビュー~
市民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むためには「食」はとても重要であり、あらゆる世代で大切なことです。市民一人ひとりが心身ともに健康で活き生きとした毎日を送るために、長井市では食育推進計画を策定し食育を推進しています。
ながい食育通信では、『食』に関するさまざまな活動に取り組まれている市民の方々や団体、企業など食育活動情報をご紹介します。
今回のテーマ「おらんだ市場菜なポート」の食育インタビュー
市民直売所
おらんだ市場菜なポートは市民と行政が一体となってまちづくりをしていこうと平成19年度から検討を重ね、平成22年4月26日に開業した市内中心部にある市民直売所です。野菜や果物を中心に鮮魚や精肉・総菜・漬物・こんにゃく・豆腐・お菓子などを販売しています。また学校給食への供給や東京事務所を活用した大都市圏への販路拡大など地産地消の推進にも取り組んでいます。
菜なポートはどんなところなのか店長にインタビューしました。(R7.3月取材)
地域の生産者と消費者の交流の場
おらんだ市場菜なポートの名前の「おらんだ」は地元で使われている「私たち」、「菜」は農産物、「な」は長井、「ポート」は集まる場という意味です。
はじめは「安心安全な農産物の提供」「地域の農業振興」「地場産品の大都市圏の販路拡大」に加えて、まちなか歩きの観光拠点となることで地域活性化の起爆剤の役割として、将来道の駅への開設に向けた実証実験という位置づけで設置されていました。
現在、市内に住む約260名の出品者が登録しており、令和6年度は年間で約650種類販売しています。出品者は専業農家さんはもちろんですが家庭菜園で作っている少農の方が多いです。
菜なポートでは年に数回イベントを開催しています。大きいところだとお盆の13日を中心に開催しています。この時は切花だけでも4000束ぐらい売れ、これを目当てに朝から行列ができます。他にも周年祭記念イベントでは「顔の見える生産者直売会」で消費者と生産者が直接交流できる機会や、初売りでは地元のお店の商品を取り扱った福袋や詰め放題、地元の野菜一品プレゼントなど、地元ならではのものを楽しみながら買っていただけるようにいろいろ企画しています。今は品物だけですが、コロナが流行る以前は大田区にある東京事務所で3月~11月に月1回朝市にも出向いていました。
長井の味の良さを知ってほしい
地元でとれた農産物は鮮度と味がいいです。珍しいものは大都市圏から電話注文を受けることも多くあります。菜なポートで販売している旬の野菜や果物には、商品説明やレシピをポップなど入れてわかりやすく紹介しています。特に長井特有の伝統野菜や馬肉などはどうやって食べたらいいかわからないお客様がほとんどなので手に取ってもらい、家庭ですぐ作って食べていただけるように工夫しています。
お店に来る9割が女性で40代以上の買い物客が多いですが、最近ではインスタグラムによる情報発信やながいコインの取り扱いで若い方や子連れの方も多くなり、年代や男女の幅が広がってきています。
お客様とも顔なじみになってきて「ここで買い物すると気持ちがいい」「子連れでも安心」「元気をもらいに来ている」と言ってくださる方もいます。消費者と生産者の交流の場として、また地域市民との交流の場としても利用していただけるように日々努めています。
おかげさまで口コミが広がり、毎年客数が伸びてきているので、自分が育てたり作ったりしたものが売れると出品者も嬉しそうにしています。買って食べていただける喜びがもっと新鮮でおいしいものを提供しようとする意気込みになっています。
みなさまのご来店お待ちしております
市内の方はもちろんですが、市外の方にもぜひ食べていただいて長井市の良さを知っていただきたいです。年間362日営業しておりますので新鮮でおいしいものを取り揃えておりますので毎日でもご来店ください。
当日の入荷情報は平日朝おらんだラジオで8時半前後にお知らせしています。インスタグラムでも情報発信しておりますのでぜひチェックしてください。
長井市の食育推進計画
長井市では、令和6年3月に第3次長井市食育推進計画を策定しました。詳細につきましては下記のリンク先からご覧いただけます。
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更新日:2025年03月31日