ながい食育通信vol.6~米沢牛生産農家さんへ食育インタビュー~

市民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むためには「食」はとても重要であり、あらゆる世代で大切なことです。市民一人ひとりが心身ともに健康で活き生きとした毎日を送るために、長井市では食育推進計画を策定し食育を推進しています。

ながい食育通信では、『食』に関するさまざまな活動に取り組まれている市民の方々や団体、企業など食育活動情報をご紹介します。

野菜ライン

今回のテーマ「米沢牛生産農家さん」の食育インタビュー

長井市産米沢牛の生産

牛舎

長井市は、米沢牛の産地の中でも畜産農家さんの生産技術が高く、米沢牛の品評会である「米沢牛枝肉共進会・共励会」において、チャンピオン牛を多く輩出している、全国でも有数な高品質の牛肉生産地です。市内で米沢牛を生産している農家はR7.2月現在で16軒あります。「米沢牛」は置賜3市5町で生産された黒毛和種の出産経験のない生後月齢33ヶ月以上の雌牛で、肉質等級が3等級以上など、厳しい定義をクリアしたものが「米沢牛」を名乗ることができます。

この長井の自然豊かな環境の中で丹精込めて育てられたA5ランクの高級米沢牛を気軽に堪能できる機会として、長井市では年に1回長井黒べこまつりが開催されています。

今年6月7日に開催された第15回長井黒べこまつりでは、平野地区の青木岳大さんが肥育された米沢牛が使用されました。青木さんが肥育した米沢牛は4月に開催された米沢牛枝肉共励会でも最優秀賞を受賞しています。

今回は、青木さんに食と農についてお話をお伺いしました。

新規就農して肥育農家へ

 

米沢牛生産農家の青木さん

私は昨年脱サラして家業の肥育農家を継いで1年目になります。肥育農家は父の代から行っていたので幼い頃から見てきましたが、正直自分が継ぐことになるとは思っていませんでした。生き物を扱う仕事なので毎日牛の健康状態をチェックして、ストレスがかからないよう環境づくりに努めています。サラリーマン時代と比べて休みがなくなり、プレッシャーや責任も感じますが、世話をした分だけ答えてくれる面白さもあり、つらいとは感じません。市場で高く評価されたときはとても嬉しいです。就農してから1年の間、病気や突然死など様々なトラブルで大変なこともたくさんありましたが、父や置賜管内の生産者と情報交換しながら自分なりに模索して育てています。

今後は育てる頭数を増やして大きく育てることを目標に、自分でできることに挑戦していきたいです。牛をブラッシングしている青木さん

いただくという意味を考えて食べてほしい

地元で生産した肉なのでたくさんの方に食べていただき、「おいしい」と言っていただきたいですね。

牛に限ったことではないですが、食べ物には育てた人や生産に携わった人たちの様々な苦労や思いがあります。

【いただく】ことは命をいただくということ。その意味も考えながら楽しく食べていただけたら嬉しいです。

黒べこまつりの様子

気軽に長井の味をぜひご堪能ください

 

焼肉市内に優秀な米沢牛生産農家さんがいる中で、今年は私の牛舎で育てた米沢牛を黒べこまつりのお肉として選んでいただきました。本当にありがとうございました。選ばれたときはびっくりしましたがとても嬉しいです。

米沢牛は日本で屈指のブランド牛なので普段はなかなか手が届かないかもしれませんが、ご家庭のお祝い事や山形名物の芋煮会の時など気軽に使っていただきたいです。家庭料理のカレーも米沢牛を使うとコクが出ておいしいですよ。シメにうどんを入れるのもおすすめです。ぜひいろんな料理で楽しんで食べてみてください。

野菜ライン

 

長井市の食育推進計画

長井市では、令和6年3月に第3次長井市食育推進計画を策定しました。詳細につきましては下記のリンク先からご覧いただけます。

この記事に関するお問い合わせ先

農林課 農政振興係

〒993-8601
山形県長井市栄町1番1号
電話番号:0238-82-8015 ファックス:0238-87-3369


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