第5回振興審議会の会議録を公開します

 平成25年10月1日に開催された第5回長井市振興審議会の会議録を公開します。

 長井市では、平成25年度に第5次総合計画の策定を予定しています。社会情勢の変化に対応した長井の未来を考え、今後のまちづくりを総合的に推進するため、振興審議会を設置しています。
 審議会は公募で選ばれた委員を含む18名で構成されており、市長の諮問を受け、市民の意見を市政に反映させ、市民に開かれた総合計画を策定することを目指しています。

 第5回振興審議会では、基本構想案・基本計画案の構成や内容について、協議が行われました。

審議会の資料等については、下記PDFファイルをご覧ください。

第5回長井市振興審議会 会議録

開催日時

平成25年10月1日火曜日 午後3時00分~午後5時10分

開催場所

長井市役所 3階 第一委員会室

出席者

24名(委員13名、事務局11名)

振興審議会委員

北川忠明委員、馬場先委員、渡部秀一委員、鈴木喜典委員、安部義彦委員、岩井由美子委員、青木孝弘委員、勝見英一朗委員、齋藤道郎委員、鈴木周子委員、齋藤眞知子委員、加藤弘二委員、勝見裕子委員(欠席5名)

事務局

11名(遠藤健司副市長、鈴木一則企画調整課長ほか)

傍聴者

0名

報告

(1)経過報告

  • 資料1を用いて、事務局から経過の報告を行いました。

(会長)ただいま事務局から説明がありましたこれまでの経過の内容について、委員の皆さんからご意見やご質問はございますか。(意見等なし)

協議

(1)基本構想(案)について

1 構成の修正について
  • 事務局より、資料2、資料3-1を用いて基本構想の構成の修正について説明を行いました。

(会長)ただいま事務局から説明がありました内容について、委員の皆さんからご意見やご質問はございますか。

(委員)この4つの方向性の並び順は、重要度が違うということでしょうか。

(事務局)力を入れていく順番がまずは人からという形になっています。

(委員)重要度を1、2、3、4と決めたわけではないのではないかと思います。すべてが同時発信であるべきで、すべてが大事。

(事務局長)その通りでありまして、政策は人、産業いずれも大事ですが、先に人に関わる部分を置いたということです。

(委員)基本目標の修正によって、「郷土に学び」という言葉が消えたのはなぜですか。

(事務局)生涯学習・文化と生涯スポーツの分野を置いているところですが、スポーツの観点をより広く取りたいという担当課の意向もあり、修正しました。

(会長)地域経営という言葉が消えたましたが、専門的な用語でわかりにくいからでしょうか。

(事務局)分野として記載するのはわかりにくいと考えました。ただ、地域を経営するという考え方は必要であることから、基本目標8の本文に言葉は残しています。

2 目指すまちの姿(将来像)について
  • 事務局より、資料3を用いて目指すまちの姿について説明をしました。

(会長)ただいま事務局から説明がありました内容について、委員の皆さんからご意見やご質問はございますか。

(委員)異論はないし、反対もしませんがインパクトもないですね。あえてインパクトのない表現にしたのでしょうか。

(事務局)今回の総合計画では、「幸せ」というのがキーワードです。それを「みんなで創る」という協働の部分を入れたものです。

(委員)サブタイトルが引っかかります。水にこだわるのは昔からですが、現状は「水のふるさと」と言える状況なのか疑問。現状を認識していて水のふるさとを誇りに持つということなのか、将来、水のふるさとを目指すというものなのかということを明確にする必要があると感じます。

(委員)将来像は、全体的にはいいと思います。

(委員)確かにいいのですが、いい言葉を並べただけにも見えます。幸せも本当にみんなで創るのかということも疑問。

(委員)幸せの概念はみんな違うものです。ただ、幸せをどうしてもフレーズとして入れるならこの辺が落としどころではないかと感じます。また、水のふるさとは、「水が豊かなふるさとづくりを目指す」というようにした方がいいのではないでしょうか。

(委員)長井に戻り、まちなかを散策してみたところ、いたるところに水路があることに気付きました。水もきれいで、以前勤めていたことがある山形や米沢等と比べても、ここまで身近に水路があり、きれいなまちはないです。私は、長井の水は誇れるものだと思います。

(委員)全体的に見れば、長井は水のふるさとに合致していると思います。将来像は、実感はわかないかもしれないが良いと思います。

(委員)水については、長井市民の誇りや自信に思うものとして、しれませんが、市民が誇りや自信を持って生活し、まちづくりをしていくことが、特にこれから先の厳しい10年を過ごしていくうえで必要だと思います

(会長)将来像は、長井市民の人柄や柔らかさなどともマッチしていると思います。長井の水についても最初はよくわからなかったのですが、説明を聞くと良さがわかります。

(委員)表現について質問です。基本構想の文章のなかで「回遊」という言葉が使われています。意図していることはわかりますが、使い方はこれで正しいのでしょうか。

(事務局)まちなかの回遊性を高めるという意味で記載しているものです。

(事務局長)なお、使い方は見直していきたいと思います。

(会長)目指す人口の規模の議論もたくさんしてきましたが、今回これについて、ご意見などはありますか。(意見なし。)

(2)1 基本計画の構成について

2 重点戦略について
  • 事務局より、資料4、資料4-1を用いて基本計画の構成及び重点戦略について説明しました。

(会長)ただいま事務局から説明がありました内容について、委員の皆さんからご意見やご質問はございますか。

(委員)重点戦略を掲げるのは良いことだと思います。しかし、戦略の二つ目は、「にぎわいづくり」という言葉で逃げないで、「仕事づくり戦略」などとして産業分野に特化してもいいのではないか。インフラ関係の事業は、「地域づくり戦略」へ移すとなお分りやすいと思います。
また、定住促進事業は、施策7-1ではなく施策4の産業振興の分野に入れた方がいいのではないでしょうか。

(委員)私もにぎわいづくり戦略の名前には疑問です。賑わいのイメージはまちなかです。ここで重要なのは商工業だと思いますので、「活力あるまちづくり戦略」などにして雇用創出を前面に出してはどうでしょうか。

(事務局)重点戦略の名称についてはまだ検討段階なので、より良い表現にしていきたいと思います。

(委員)婚活支援事業についてですが、結婚したいけどできないという状況が大変だと感じています。市民全体で、結婚ができない社会というものに対してどうしていくかということを前面に出してほしいと思います。
また、文化という言葉がなくなっているので、入れてほしいと思います。

(事務局)施策3-1の名称が「生涯学習」となっていますが、「生涯学習・文化」に修正します。

個別施策について

事務局より、資料4を用いて個別施策について説明しました。

  • 施策1-1、1-2(保健・福祉関係)について

(委員)長井の健康寿命は本当にこんなにいいのだろうか。ちょっと疑問です。

(事務局)長井市の健康課で算出している数字であり、数値としては正しいものです。

(委員)資料4の9ページ(2)の地域医療について。これから在宅で看護・介護が必要な人が増えていくと予想されますので、大事な施策だと感じます。これらの事業については、ある程度明確な目標を設定した方がよいと感じました。

(事務局)担当課と協議して、どういう指標が取れるか確認します。

(委員)資料4の10ページについて。高齢者がこれから増えていき、支援が必要なのはわかりますが、問題はだれがサポートするのかという点です。たとえば、年をとっても元気な高齢者に手伝ってもらうとか、元気な人がサポートする社会にしていく方向が良いのだろうと思います。

(事務局)お年寄りでも元気な方に社会参画してほしいという考えから、元気なお年寄りの社会参加の場をつくる視点で表記しています。

  • 施策2-1、2-2(子育て・教育関係)について

(委員)成果指標の数値「自分には良いところがあると思う子どもの割合」に意味はあるのでしょうか。なぜ、目標値は100%ではないのでしょうか。

(事務局)目標には「長井の心」と「生き抜く力」の観点を入れました。成果指標は生き抜く力を指標として考える場合、テストの点数だけでなくたとえば運動に優れているなどの、良いところを持っているということを認識することが大事なのだと考えたところです。目標値については、100%を目指したいところですが、前期5年間の範囲で達成する目標ということで設定しています。

(委員)あえて指標として書く必要はないのではないでしょうか。

(委員)指標を設定すること自体は必要なことと思います。ただ、この指標をなぜ設定したのかは少し疑問です。自尊感を持つということは、良いところを気づかせるということです。しかし、今は良いところを伸ばしましょうという内容の方がいいのではないでしょうか。思考力や判断力、言語活動などの指標の方がいいかと思います。

(委員)自尊感でいえば、学校教育の現場だけの問題でなく、家庭の問題でもあると思いますので、学校教育分野の目標としてしまうと大変ではないでしょうか。

(事務局長)学校分野の指標については、委員の皆さまのご意見を踏まえて、もう一度検討させていただきたいと思います。

  • 施策3-1、3-2(生涯学習・スポーツ関係)について

(委員)近年の長井の芸術活動は衰えてきているように感じます。芸術活動の回数も参加者も少なくなっているように思います。10年後はより良い文化状況にしたいといったとき、成果指標はこれくらいしかないものでしょうか。

(事務局)満足度の目標値や指標の設定について担当課と相談したいと思います。

  • 施策4-1、4-2、4-3、4-4、4-5(産業振興関係)について

(委員)資料4の22ページの農産販売金額規模別農家数は、農協に持っていく農家のことでしょうか。だいぶ少ないように感じますが。

(事務局)主に農協に持っていく農家ということです。

(委員)知り合いから、山を持っていても木を切るのにお金がかかって大変、林業は大変厳しいと聞いたことがありますが、実態はどうなのでしょうか。

(事務局)市内の専業林業者は0件です。

  • 施策5-1、5-2、5-3、5-4(インフラ・交通関係)について

特に意見なし。

  • 施策6-1から8-2(安全安心・協働・行財政運営関係)について

(委員)婚活は重点戦略の中に入れないと話にならないのではないでしょうか。行政が介入すべきではないという意見もありますが、そういう時代ではないと思います。

(事務局長)結婚する人が少なっているのは、人口に直結する大きな問題です。婚活サポート委員をやっていますがやはり厳しい。市全体での意識が必要と思っています。総合計画での表現としては、個別施策のなかで強く言及していきたいと思います。

(会長)欠席の委員から事前にいただいていたご意見は、施策8-2の行政運営分野の内容ということでよろしいでしょうか。

(事務局)広域で人材育成に取り組むべきというご意見でした。こちらについては、同じ施策8-2の主要事業である広域行政で考えている内容と合致します。現在、置賜広域行政組合において、新たな連携事業を検討中ですが、その一つに職員研修が挙がっています。主要事業の指標で増加を予定する事業内容にも含まれています。

(3)今後の進め方について

事務局より、資料5、資料6を用いて今後の進め方について説明しました。

(委員)基本目標4(産業振興分野)についての議論の時間が足りなかったと思います。農林業・商業・工業の10年後を決定するわけなので、市民になんだと言われないようなしっかりしたものを作るために、また話し合いを設けないといけないと思います。

(事務局長)10月31日の審議会でまた議論をしていただけたらと思います。今回の総合計画の重要な部分でありますので、またよろしくお願います。

その他

(事務局長)次回(10月31日)までの期間で、地区別説明会を行い、パブリックコメントを行います。次回は、その結果も踏まえて審議していただきたいと思っています。

(会長)指標や事業についても、次回また協議していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

(委員)次回でも将来像について精査すべきと思います。現在のものは、あまりキャッチ―ではない。メインタイトルはぼんやりしてもしょうがないが、サブタイトルは水と緑と花のまちのようにわかりやすいものにすべきだと思います。

(事務局長)その点についても、説明会での意見等を踏まえて、次回議論したいと思いますので、よろしくお願いします。

以上

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